予防歯科 予防歯科という考え方 今までは、虫歯や歯周病で歯が痛くなってから、歯医者さんへ治療に行くという流れが多かったと思います。 しかし歯が痛くなってから歯医者に行くと痛い麻酔をしたり、大変な治療を受けることもあります。 これからは、定期的なご来院でご自分の歯の状態のチェックやセルフケアを行い 健康な状態を長く維持していく時代 です。 当院ではブラッシング指導やプロによるクリーニングなど予防に力を入れております。 虫歯のはじまりと予防 人の口の中には多くの細菌がすんでいます。その中のミュータンス菌などの虫歯菌が、糖分を養分にしてネバネバした物質をつくり、その中で虫歯菌が増殖し、歯垢(プラーク)をつくります。 飲食をすると、その直後から虫歯菌が糖分から酸をつくりだして、歯垢が酸性になります。 このとき歯の表面(エナメル質)を溶かし、カルシウムやリン酸が奪われます。 この反応を脱灰といいます。 しばらくすると唾液の働きにより、酸が中和され、カルシウムやリン酸が歯の表面(エナメル質)に再び戻っていきます。 これを再石灰化といいます。脱灰と再石灰化のバランスが崩れたときに虫歯が始まります。 虫歯を予防するには、ふだんの食生活で十分に栄養バランスがとれた食事をとり強い歯をつくることが大切です。 人間の歯や骨は、体の中で最も硬い組織で、少量のタンパク質と多くのカルシウムやリンなどのミネラル成分でできています。 これらの成分は、強い歯をつくるために欠かせない基本栄養素です。 ミネラル成分を豊富に含んだ食べ物には、小魚類、レバー、海藻類、牛乳、卵、大豆、野菜、果物などがあります。意識してこうした食べ物をとるように心がけましょう。 また健康で丈夫な強い歯をつくるためには よく噛んで食事をすることが大切 です。 よく噛むと、だ液がたくさん出ます。消化吸収をよくする働きをするほか、だ液にはカルシウムやリンが飽和状態で含まれているので、歯のエナメル質から溶け出したカルシウムやリンを補います(再石灰化)。 また成長期には、噛みごたえのある固い食べ物をよく噛むことが歯の植立状態をよくし、 美しい歯並び を形づくるのに役立ちます。 さらにだ液には、 糖尿病や動脈硬化、がんの予防 につながる成分が含まれることが知られています。 歯石除去・ブラッシング指導 歯石は、歯垢(プラーク)が石灰化したものです。付着していると細菌の塊なので、 歯肉炎や歯周病の原因 となってしまうので定期的に 歯科医院で専門の機械を使って除去し付着していない状態を保つ ことが大切です。 またご自身のブラッシングが上手く出来ていないと2週間程で再度付着してきてしまうので、正しいブラッシングの習得が必要となります。 当院では、歯科衛生士がその方にあった ブラッシングの仕方を丁寧に指導いたします。 歯並びや歯の形は、お一人おひとり違いますので、その方にあったブラッシング方法をしなくてはいけません。 その方の磨きにくい場所、リスク部位を伝えながら磨き方をアドバイスいたします。